オパールの魅力
オパールは、見る方向によって、乳白色や赤色、青色、黄色などが鮮やかにまじりあい、虹のような輝きをはなつ神秘的な宝石です。不透明で遊色効果を持たないオパールもあります。
磨かれたオパールも魅力的ですが、鉱物としても大変美しいです。母岩と一緒になったものや、母岩の中に閉じ込められたような形状のオパールが存在します。産地によって、色味や形状の違いがあるのも魅力の1つです。
オパールの特徴
オパールの特徴である遊食は、オパールの中にある小さなシリカ(ケイ酸)の粒によって、光が屈折してできる物です。紫外線を当てると、黄色や緑色に蛍光発光するものもあります。
オパールには主に、虹色に輝く遊色効果を持つ「プレシャス・オパール」と不透明で遊色効果を持たない「コモン・オパール」に分けられます。
赤色と黄色が組み合わさって、炎のような光を放つ「ファイヤオパール」や黒色の「ブラックオパール」、木片の一部がオパールのシリカに置き換わった「ウッド・オパール」、母岩の表面に乳白色のオパールが球状に生成したものは「玉滴石(ぎょくてきせき)」など、オパールには色々な種類があります。
鉱物データ
| 英名 | Opal |
| 和名 | 蛋白石 |
| 分類 | ケイ酸塩鉱物 |
| 化学式 | SiO2・nH2O |
| 色 | 一定しない(遊色を示すものもある) |
| 劈開性 | なし |
| 屈折率 | 1.60~1.63 |
| 結晶系 | 非結晶 |
| 断口 | 貝殻状 |
| 条痕 | 白色 |
| モース硬度 | 5.5〜6.5 |
| 比重 | 1.9〜2.3 |
| 光沢 | ガラス光沢、脂肪光沢 |
| 蛍光 | 黄色、緑色(一部) |
| 誕生石 | 10月の誕生石 |
| 石言葉 | 「純真無垢」「幸運」「忍耐」「歓喜」 |
| 主な産地 | オーストラリア、メキシコ、エチオピア、ブラジル、インドネシア、アメリカ、ニュージーランド、アイスランド、ルーマニア、イタリア、日本(福島県 宝坂) など |
世界の逸話:光と闇の力を併せ持った『予言の石 オパール』
様々な色が泳いでいるかのように見えるオパールは、幻想的な遊色が特徴です。歴史が古い天然石で、オーパルにまつわる逸話が各国にあります。
古代インドのサンスクリット語である「upala(ウパラ)」を語源とし、ギリシャの「opallios(オパリオス)」(色の変化を見る)が名前の由来となっています。古代ギリシャでは、幸運のお守りとして大切にされていました。また、不思議な魅力から予言の石とされていたそうです。
アラビアにも、またギリシャとは違った言い伝えがあります。アラブの人々はオパールを、「天空より落ちてきた稲妻」と信じていたそうです。そのことから、身に着けると「我が身に稲妻は落ちない」とされ災いから守ってくれると信じていました。他にも「姿を隠すマントにもなってくれる」という、魔法の道具を思わせる言い伝えがあったようです。
メキシコにも、オパールの美しさを表現した言い伝えがあります。メキシコの人々はオパールの遊色の美しさを、色とりどりの美しいハミングバードに例えてきました。「ハミングバードの宝石」と呼ばれ、その通称と共に古くから愛されてきたそうです。
幸運の石とされていたオパールが、風評被害をうけてしまった時代もありました。きっかけは、19世紀のスコットランドの小説家「Walter Scott」が執筆した本「Anne of Geierstein」です。この小説の主人公の女性は魔法にかけられた王女のような存在でしたが、彼女が身につけていたオパールは、持ち主の感情にあわせて、色を変えていきます。数滴の聖水をふりかけた時、オパールの輝きが消え、彼女は灰となってしまいました。この小説のイメージから、これまでの幸運の石というオパールのイメージとは対照的な、マイナスなイメージの迷信がついてしまったと言われています。
各国のイメージの異なる逸話は、遊色の美しいオパールそのものを表現しているのかもしれません。
オパールの石言葉
オパールの石言葉は、「純真無垢」「幸運」「忍耐」「歓喜」です。
無邪気で幸せに包まれるようなイメージと、耐えることや困難にも負けない強さを表しているかのようです。古代から「幸せの石」と伝えられてきたように、石言葉として定着しているのかもしれません。純真無垢の言葉通り、オパールを見ていると心が清らかになり落ち着きます。そして、遊色の美しさに幸せと喜びを感じずにはいられません。
その他にも、隠れた才能を引き出す「才能開花」や「創造力」の石言葉もあります。オパールの多色と美しさが、創作意欲を刺激してくれるのかもしれません。石言葉から、また違った魅力を感じ取ってみてください。
オパールのお手入れについて
オパールは、乾燥や熱にとても弱いデリケートな石です。オパールは石英に似たケイ素の酸化鉱物で、6~10パーセントの水分を含んでおり、そのため柔らかく傷つきやすいので取り扱いには注意が必要です。また、直日光や高温の場所には置かず乾燥を避けて保管することをおすすめします。高熱になると分解して、玉髄や石英に変わることもあります。
使用後は、柔らかい布で優しく拭きます。そうすることで、オパールの美しさを維持することが可能です。
乾燥に弱いからと水で洗ったり多湿の場所で保管をすると、オパールの色味や遊色が変化してしまう場合があります。お手入れ方法を知り、大切なオパールを長く愛用しましょう。
まとめ
古くから「幸運の石」として愛されてきたオパールは、遊色の美しい石です。遊色だけでなく、ブラックオパールやイエローオパールなど多色であることも大きな特徴です。逸話は各国によって違いがありながらも、オパールの魅力を表現しているように感じます。その魅力から魔を感じさせるものがあり、「予言の石」とも言われていました。
遊色に引き込まれてしまうくらい魅力的な石のオパールは、この先もずっと幸せを運んでくれることでしょう。

