トパーズの魅力
トパーズは、艶やかなガラス光沢が特徴です。色は、無色・黄色・褐色・ピンク・ブルーなどカラーバリエーションが豊富です。ゴツゴツとしたダイナミックな結晶が多く、内包物による虹も見られ色々な表情を見せてくれます。熱が通りやすく、色の変化を楽しめることがトパーズの特徴です。
トパーズの特徴
トパーズは、水晶より少し硬いケイ酸塩鉱物です。艶のあるガラス光沢で、中に含まれる元素によって様々な色を有します。無色・黄色・褐色・ピンク・ブルーと、カラーバリエーションの豊富なのが特徴です。このカラーの違いは、わずかに含まれている鉄やクロムなどの量によって変わっています。宝石のトパーズは、淡い褐色が上質なものとされています。
また熱処理や放射線照射がしやすく、宝石やパワーストーンは処理が施されているものが多いです。例えば、天然のピンクトパーズやブルートパーズなどは流通量も少なく、希少性が高いですが、黄色いトパーズを加熱処理することで、ピンク色のトパーズとなります。また、無色のトパーズにガンマ線を照射して熱を加えて青色に変化させたものは、ブルー・トパーズとして流通しています。
一方で、色が安定しているブラジル産のインペリアルトパーズは、飴色とシェリーカラーが美しい人気の高い種類の1つになります。淡く優しい色合いのトパーズも、とても魅力的です。
鉱物データ
| 英名 | Topaz |
| 和名 | 黄玉(おうぎょく) |
| 分類 | ケイ酸塩鉱物 |
| 化学式 | Al2SiO4(OH,F)2 |
| 色 | OH:黄、橙、桃、褐色 /F:淡青、青、黄、淡緑、 褐色 、無色 |
| 劈開性 | 完全(水平方向) |
| 屈折率 | 1.619 – 1.627 |
| 結晶系 | 斜方晶系 |
| 断口 | 貝殻状・粗面 |
| 条痕 | 白色 |
| モース硬度 | 8 |
| 比重 | 4.00 |
| 光沢 | 3.53~3.56 |
| 誕生石 | 11月の誕生石 |
| 石言葉 | 「真実の愛」「友愛」「繁栄」「知性」「内なる平和」 |
| 主な産地 | ミャンマー、ロシア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、スリランカ、ブラジル、日本 |
輝かしい『太陽の化身 トパーズ』
鉱物には、古くから伝わってきた伝承や逸話が存在します。トパーズにまつわる伝承や逸話も多く存在し、その中の一部をご紹介していきます。
最も多い伝承はトパーズを「太陽の宝石」「太陽神」など、太陽を象徴として表現していることです。エジプトでは太陽神ラーのまばゆい光に例えて、守護の力があると信じ愛されていました。ギリシアとローマでは、太陽神ジュピターに関係があるとされ精神性を高める石だとされていたようです。
次にトパーズの、名前の由来から伝わる逸話です。ギリシア語の「トパゾス=探し求める」が、名前の由来の1つなのだそうです。紅海にある霧深い島は、なかなか見付けることも辿りつくことも困難とされていました。その島を「topazosトパゾス」と呼び、後に採掘された宝石がトパーズであることが判明しました。しかし、その名付けた石がトパーズではないという説が浮上しました。採掘した石を全てトパゾスと呼んでいたためです。ペリドットと間違えられることも多々あり、真相は当時の人々のみが知る不思議なお話でした。
最後は、各国の聖職者の逸話です。中世ドイツの修道女ヒルデガルドは、トパーズをワインに3日3晩浸しかすみ目の治癒に用いたそうです。またローマ教皇クレメンス6世などは、ペスト患者をトパーズで病から救ったといわれます。
ヒンドゥー教では、トパーズを「5つの聖なる宝石」の1つとしていました。また「光をもたらす石」とされ、左胸につけると「悪魔の罠から逃れられる」と大切に崇めていたそうです。光の石として、魔を払う強力な護りの石とされていました。
太陽のようなトパーズの、愉快さと癒しの力を秘めた伝承と逸話でした。
トパーズの石言葉
トパーズの石言葉は、「真実の愛」「友愛」「繁栄」「知性」「内なる平和」です。名前の由来である「探し求める」を、象徴するかのような言葉が込められています。まだ見ぬ最愛のパートナーや、自身の内側が望む平和を見つけるなど様々な探求心を後押ししてくれるような石です。情熱的に駆り立てることはなく、自身のペースで歩むことの大切さを教えてくれます。カラー別に石言葉があり、個々の魅力が際立つ鉱物といえるでしょう。
トパーズのお手入れについて
トパーズのお手入れ方法をご紹介します。まずは鉱物のお手入れについては、モース硬度が8と硬く神経質になることはありません。水や気温・湿度にも強いので、汚れが気になるときは流水で優しく洗います。トパーズは熱に反応しやすい種類があります。直射日光に長時間置くと、色が退色することがあるので注意しましょう。
次に、宝石でのお手入れ方法です。日常のケアは柔らかい布で優しく拭くだけで充分です。汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗います。その後は、水で綺麗に洗い流し水気をよく拭き取ってください。また、劈開性があるので鉱物も宝石も強い衝撃には注意が必要です。
まとめ 〜光を纏った探求者 トパーズ〜
トパーズは、無色・黄色・褐色・ピンク・ブルーなどカラーバリエーションが豊富です。
各国の伝承と逸話で多かったエピソードは、「太陽」を象徴したものです。また、名前の由来である「topazosトパゾス=探し求める」の逸話や石言葉も大変興味深いものでした。まさに、トパーズの石言葉は「自身の探求」を追っている人には惹かれる鉱物なのかもしれません。
熱が通りやすく、色の変化を楽しめることがトパーズの特徴です。原石の淡い色から、熱が入った濃い色合いは見ていて飽きない鉱物です。トパーズはその太陽のような輝きで、探求者をずっと照らし続けてくれることでしょう。

