MENU

トルマリン/TOURMALINE 〜エレクトリックで華のある石〜

目次

トルマリンの魅力

トルマリンは、赤・ピンク・緑・青・黒など多色で彩りが豊かな鉱物です。縦方向に伸びる条線が美しく、自然を感じる力強さが魅力的です。磨いてカットが施されたトルマリンは、他の宝石に引けをとらない美しさを持っています。

トルマリンの特徴

トルマリンは、マグマ活動によってできる花崗岩やペグマタイト、熱や圧力によって性質が変化した変成岩中に形成されます。トルマリンの和名は「電気石」と呼ばれ、その名の通り圧力または熱を加えると微弱な電気が発生します。

成分元素が最も多い鉱物で、複雑な硼珪酸塩鉱物の『トルマリン』というグループ名の1つです。含有元素の違いによって、リシア電気石、苦土電気石、鉄電気石、灰電気石などの種類に分類され、それぞれに異なった色があらわれます。鉄の含有量が多い鉄電気石はほとんど黒く見えますが、薄くすると濃い青色〜緑色に見えます。リシア電気石は鉄、マンガン、銅を含むことによって緑色や赤色など様々な色があらわれます。外側が緑色で内側がピンク色のリシア電気石の結晶は、ウォーターメロントルマリンとも呼ばれています。色の混ざり具合が美しいミックスカラーは、多色の鉱物ならではといえるでしょう。

ウォーターメロントルマリン

鉱物データ

英名Tourmaline
和名電気石
分類珪酸塩鉱物
化学式(Na,Ca)(Mg,Fe,Li,AL,Mn)3(Al,Cr,V,Fe)6(BO3)3Si6O18(OH,F)4
赤色、青色、黄色、褐色、緑色、黒色 等
劈開性不明瞭
屈折率1.624-1.644
結晶系六方晶系
断口不規則~貝殻状
条痕無色
モース硬度7~7.5
比重3~3.2
光沢ガラス光沢
誕生石10月
石言葉「無邪気」「潔白」「友情」「寛大」
主な産地ブラジル、オーストラリア、オーストリア、イタリア、アメリカ、パキスタン、アフガニスタン、日本

虹に乗って旅をする石『トルマリン』

トルマリンの語源はセイロン島の現地語であるシンハラ語の「トルマリ」(turmali) からきていると言われています。これは、もともとイエロー・ジルコンの呼び名でしたが、ジルコンとトルマリンが混合した石を呼ぶのにも使われており、混同されてトルマリンに用いられるようになったのではないかと言われています。

各国に伝わっている伝承や逸話を、一部ご紹介していきます。

最初に古代エジプトに伝わる伝承です。トルマリンは、地球の中心から太陽へ向かう旅をしていました。気が遠くなるような太陽への旅の過程で、乗っていた虹の色が付いたものだとされています。赤・ピンク・黄色・緑・青など、虹を表すかのように色が豊富なトルマリンならではの伝承と言えるでしょう。

続いて、ネイティブアメリカンに伝わる逸話です。彼らは、トルマリンを大自然の壮大なエネルギーを授ける石として崇めていました。重要な儀式の時には必ず用いて「聖なるひらめきを与える石」として活用していたそうです。また、呪術師と言われるシャーマン達は「霊力を高める石」として大事にしていました。感覚が研ぎ澄まされ、多くのメッセージを受け取るために身に着けていたそうです。神聖な儀式の他に、病気の治癒にも用いていたと伝えられています。

最後に、最大の特徴である「電気質」を発見したお話です。アムステルダムの宝石商人が、日向に置いていたトルマリンが埃を引き寄せているのを発見したことがきっかけです。それから、煙草の灰を吸い取ることに用いたと言われています。このお話で埃を引き寄せていたのは静電気だったと後に判明しました。

各国に伝えられているトルマリンの伝承や逸話は、他にもたくさんあります。伝承や逸話と照らし合わせながら、新たな魅力を見出してみてください。

トルマリンの石言葉

トルマリンの石言葉は、「無邪気」「潔白」「友情」「寛大」です。色のバリエーションが豊富なので、色によって言葉が変わってくるのが大きな特徴と言えるでしょう。例えば、ピンクトルマリンなら「愛」「寛大」「思慮深さ」です。共通している言葉は「寛大」で、どのようなことにも揺るがない大きな心を表しています。トルマリンを見ていると、悩んでいたことや怒りの感情が次第に小さなものだと思えてきます。

また、「無邪気」はトルマリンそのものを表す言葉です。エレクトリックな性質から、明るく元気いっぱいなイメージを受け取れます。元気がない時や前向きになりたい時は、トルマリンに触れることで元気が貰えるような石言葉でした。

トルマリンのお手入れ

トルマリンのお手入れ方法を、鉱物と宝石に分けてご紹介します。まず最初に、鉱物のお手入れ方法です。モース硬度が比較的ある石なので、神経質になる必要はありません。流水で洗ったり柔らかい布で優しく拭きます。超音波洗浄は衝撃を与えるので、避けた方がよいでしょう。

宝石のお手入れ方法は、長い時間紫外線に当てないことです。熱処理を施している石もあるので、退色の原因になります。外出の際に、日光に触れることは問題ありません。保管の場所は、直射日光に当たらない場所を選びましょう。

また、電気質の石なので摩擦にも気を付けてください。埃を呼んでしまうので、触った後は優しく汚れを拭き取りましょう。

まとめ 〜エレクトリックで華のある石 トルマリン〜

トルマリンを、色々な視点からご紹介しました。元素成分がとても多く驚くと思いますが、1つにまとめた総称が「トルマリン」です。その元素の多さは色にも表れており、まさに虹の色を表現しているようです。石言葉や意味合いも色によって異なり、とても華やかで飽きることのない鉱物と言えます。

古代エジプトの逸話では「虹に乗って旅をした」とされ、その色の多さは乗っていた虹の色が付いたものだとされています。このファンタジックな伝承の他にも、儀式や治癒などに用いられた話や電気質が発見された言い伝えがあります。

トルマリンを調べていくと、魅力がたくさん出てきます。逸話はもちろん、様々な色が1つになったミックスカラーなども大きな特徴です。スイカのように緑色とピンク色が合わさった、ウォーターメロントルマリンなどユニークな色合いも人気です。鉱物の自然の力強さや宝石の洗練された美しさは、この先もずっと変わることはないでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

天然石/鉱物に関するコラムを監修しています。

目次